2021年8月 アーカイブ

2021年8月27日(金) 深刻な話

毎年、夏休みには夏期講習を実施しています。
毎年、同じようなことをやっています。
でも、「なんか今年は違うな」とか、「最近〇〇だな」みたいなことを感じます。
ここ数年特にそうです。
同じことをやっているなら同じ感想に落ち着きそうなのに、なぜそんなことを感じるのでしょうか。

ある人は、小中学生の質がどんどん変わってきている(残念ながらヤバい方に)と言いましたが、
私は、子供たちを取り巻く教育環境が変わってきているからだとも思います。
学校現場でつい最近まで行われていたことが行われなくなって、その人がいう小中学生の質が変化しているのではないかと。

今年の場合特に気になったのが、最近入塾した子が数学や理科の問題を解いていて、計算ミスが多いこと。
そんなもん苦手やったら計算ミスするのは当たり前やろと思われるかもしれませんが、
ミスの内容が深刻なんです。
1000×1.3とか、900×1000みたいな暗算でできそうな計算を、
なぜか筆算で行って、間違える!(書いているうちに列がずれたらしい)。
結果がどうこうより、暗算にいかなかったことが大問題です。

1.3の1と3、900の9がどの位に移動するかを考えるのは少しめんどくさいですよね。だから暗算にいかなかったんですよね。

筆算や分数のかけ算・わり算みたいに作業が自動化されているものはやるけど、
頭の中で考えるのが少しめんどくさいものには手を付けようともしない子が増えました。

めんどくさいといっても、「少し」なんですよ。
時間を割いて反復練習すれば、できるようになるんですけどね。

暗算ですべき少数のかけ算を筆算に頼ろうとする子は、算数で習った時に反復練習しなかったので、暗算でできなくなってしまいました。
反復練習の時間をとってやらないといけないのですが、とってもらえなかったのでしょうか。
こういうのは一人では無理です。指導者がついて一緒になってやってあげないとできないと思います。
小さい頃に、公園に行って逆上がりの練習をしたり、自転車に乗る練習をした経験がだれにでもあるかと思いますが、
自分一人ではできなかったはずです。お父さんやお母さんについてもらって、何度もトライしたはずです。
こういう反復練習が算数でもほしいのですが、どうも十分ではなかったようです。
ここを特に、小学校の授業でなんとかしてほしいし、自分でもなんとかしたいと思う。このままではまずい。

話は変わりますが、各中学校の定期テストの問題用紙を毎回生徒さんから見せてもらいます。
最近、唖然とすることが多いです。生徒さんの答案ではないですよ。問題用紙ですから出題内容の方です。
中学校で平均点が40点台になることがちょくちょくあるんです。中1の社会で40.3点なんてこともありましたね、2年前。
この地域だけでなく、全国的にそのような傾向があるみたいです。友人の長男(中1)が通う中学校(他市)では、社会の平均点が30点台だったらしいです。
同業者の方のSNSでも、テストの時期になると平均点低すぎ問題が話題になります。「そんな問題作る教師は控えめに言って現場を去れ!」なんていう意見も見ました。
私も、何事にも順序とか段階というものがあるので、その辺のレベルを考えて問題作ってやれよと思います。

そんな中で、最も驚愕したテスト問題が、この前の期末テスト、O中1年の理科。

なんと算数の計算問題が出ていました。
計算を使う理科の問題、ではなく、ただの計算問題。
少数のかけ算・わり算各2問、
分数のかけ算・わり算各1問、
単位変換2問、
比の計算2問、
計10問。

なんちゅう問題出すんや!
と、激怒しました。
算数の復習を出題していいのは、中1の1学期中間テストまでです(もちろん数学で)。
中学校の理科で算数の問題出すのは、生徒に対して失礼にもほどがある。
と、その時はそう思ったのですが、

計算ができない子が多いと思ったから出したのです。普通なら出しません。
中学校の先生方はおそらく計算力が年々低下してきているのを痛感している。
私もこの夏休みに中学生の子たちの計算力を目の当たりにして、改めて深刻だと思いました。

以上、中学生の授業で感じたことを書きました。
この話、次回に続きます。今週の小学生の授業を中心に書きたいと思います。
小学生

2021年8月26日(木) 中3高校入試対策講座スタート

今週から中3高校入試対策講座が通常授業とは別枠で始まりました。
2月まで週1回(月4回)実施します。
8月度は夏休み終盤のこの時期に4回行います。昨日までに、英語、数学、理科を行いましたが、

8月11日のブログで書いたように、

完成品を受け取ることしか興味のない、自分で何とかしようという意識があまりにもない子が多いので、

自分で何とかしようとしてもらいました。

数学は完全に入試形式の問題、理科もほぼ入試形式でしたが、
英語は放送問題をやった後、
本当は長文問題に行きたかったのですがそれは9月に取っておくことにして(といっても英語の復習が順調だった人はお盆前に既にやっている)、
ほんの少しの努力で何とかできる問題で訓練することにしました。
自分で何とかするという意識を持ってもらいたかったからです。

こういう訓練を続けていくうちに意識が変わり、成長していきます。

完成品を受け取ることしかしようとしない人は、
こういう訓練の機会が今まであまりにも少なすぎたのだと思います。

その辺については次回書こうかと思います。
中学生

2021年8月20日(金) 夏期講習ほぼ終了

本日までに、中学生の夏期講習が無事終了しました。
とはいっても、夏休み期間中はこれまでと同じ時間帯で8月度の授業を実施するので、実質8月末まで夏期講習みたいなものです。小学生の子や、夏休みから入塾した中学生の子も夏期講習が月末まで残っています。

明日は全県模試です。

来週からは中3高校入試対策特別講座も始まります。
順調に夏期講習を過ごした人は2学期の予習をどんどん進めていきます。
復習が足りない人は復習を続けます。

というわけで明日以降も行事が盛りだくさんなので、「終わった」という感じは全くしません。
むしろ明日からが本番というような気がします。

しかし夏期講習の開幕が7月21日だったことを考えると、1ヶ月経ったわけなんですよね。
本当にあっという間に時間が過ぎていきます。
もうすぐ秋ですが、たぶんあっという間に冬になります。
というわけで受験生のみなさん、あっという間に受験がやってくることになります。
遊んでいる暇はありませんのでその辺よろしくお願いいたします。
 
中学生

2021年8月16日(月) 博物館はおもしろいぞ!

今日から夏休み後半戦ですが、昨日までのお盆休みに、4つの博物館を見学しました。
行ける範囲は限られますが、博物館にはよく行きます。インターネットで面白そうな特別展の情報を見つけると、ついつい行ってしまいます。

お盆に訪問した4つのうちの一つが、
img_20210816-153626.jpg
一宮市博物館(近い!)。

特別展示「横井庄一さん 絵本原画とグアム島生活資料」

横井庄一さんとは、戦中・戦後の28年間に渡ってグアム島のジャングルに潜伏していた、あの横井庄一さん。
近年出版された横井さんの生涯を描いた絵本原画(作者は一宮市在住の方)と、横井さんが実際に潜伏生活で使用していた道具の特別展示です。
終戦記念日の昨日、展示最終日に行ってきました。

横井さんについてはお名前と、グアムに潜伏していたことだけしか知りませんでした。
愛知県出身だということも今回初めて知ったくらいなので、具体的にどんな生活をしていたのかはほとんど知りませんでした。

展示を見て、ここまで凄い生活をしていたのか!と驚かされました。

洋服…自作
洋服を作るための布…自作
布を作るための糸…植物の繊維を用いて自作
布を織るための織機…自作
針、鍋、スコップ…武器や水筒等の金属を加工して自作

なんとしてでも生き残るんだという強い意思が伝わってきます。

教科書で勉強することも大事ですが、このような機会に博物館で学ぶのもすばらしいことだと思います。
どの博物館でも、夏休み期間中とあって子供さん向けのイベントをやっていました。
もちろん常設展もあります。地域の歴史や文化、自然環境や産業等、いろいろ学べます。

秋の企画展は、「妙興寺文書の世界」だそうです。

なんか面白そうですね。
また行くかもしれません。
自然・文化

2021年8月11日(水) 完成品はありません

お盆休み前の夏休み前半戦終了です。
感想は主に二つ。

一つは、前回のブログで書いた通り、
小学校で身についていないといけないものが身についていない。
これが多すぎる。
算数ができなければ数学だけでなく、理科も歯が立ちませんって。

もう一つが今日の本題。

「こうすればできるようになるぞ。絶対に成績上がるぞ。」みたいな
「完成品」を受け取るのには熱心。

でも、目の前にある「材料」を組み立てて自分で組み立てようとするのは
めんどくさがってやろうとしない。
自分で組み立てようとしない。

そんな子が多い。

一応説明しておきますが、材料を組み立てるというのは、
問題文や図、表をよく読んで、そこから必要な情報を抜き取って考える
とか、
頭の中にある、これまでの学習で得た知識を使って考えるといった、
「思考」ですね。

あのね、勉強はDIYなの。
完成品なんかないの。
一見完成品に見えるものでも、それも材料の一つに過ぎないの。
自分で組み立てるしかないの。

少しずつ試しながらやっていく感覚。
ジグソーパズルとかプラモデルを作りあげるような感覚ですね。
自分で何とかしようとする姿勢、これがない。


思考は試行


などとよく言われますが、
試行錯誤して作り上げていくということを知りません。

一度やって、うまくいったら勝ち、うまくいかなかったら負け。
だから一度だけの失敗で、終わり(挫折)。
中には一度も実行せずに、
答えが出せる方法を思いついたら実行、思いつかなかったら何もしない(戦わずに負け)。

そんな感覚で生きてませんか。

違いますね。現実はうまくいかないのが当たり前ですね。

中3で英語が苦手な人は、中2のプリントをやってみて、うまくいかない感覚が残ったと思います。
中2で数学が苦手な人は、中1のプリントをやってみて、うまくいかない感覚が残ったと思います。
「できるようになった!」と感じた人がいたら、それは錯覚。教えてもらってできただけです。
また近いうちにもう一度トライしてもらいます。自力でできるようになるまでやらないといけません。
基礎基本の問題がスラスラできる状態になっていないと、入試問題には歯が立ちません。

何度もトライしないと練度が上がっていかないですよね。
うまくいかない状態が悪いなんてことは全然ないんですよね。
うまくいかない状態を経験しないとできるようにはならないんですよね。

試行錯誤して、手間暇かけて作り上げていく。
学校に通っているうちに経験しておいた方がいいですね。
中学生

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