2021年10月 アーカイブ

2021年10月26日(火) 応用力の正体

プロ野球でコーチを務めていた方がインターネットの動画で話しているのを聞いたのですが、
守備を鍛え直そうとする選手に対してまず最初にやったことは、

「コーチが手で転がしたボールを捕る練習」だそうです。

最初は驚きました。
日本で一番野球がうまい人たちが集まるところで、小学生に教えるようなことをしているのです。
てっきり「千本ノック」だと思っていました。

でも理由を聞いて納得です。

ノック(コーチがバットで打ったボールを捕る練習)だと、一球一球ボールがバウンドするところが違うので、ボールを捕りに行く際の手足の運び方が違ってきます。

それに対して、手で転がしたボールは毎回同じ軌道で向かってくるので、同じ手足の運び方で捕りに行くことができます。

まずは基礎基本の反復練習で理想的な手足の動きを身につける。ほぼ無意識に手足が動かせるようにする(自動化)。
基礎基本の「型」を作るということですね。

この型をベースに、ノックで一球一球違う方向に飛ぶボールに対する手足の運びを決める(応用)。

応用力は、基礎基本が自動化することでついてきます。
応用力の正体は盤石になった基礎基本です。
基礎基本スキルが自動化されると自然と芽生えてくるものです。
つけようとして身につけられるものではありません(基礎ができていないのに応用力をつけようとしても絶対につかない)。

何事にも段階というものがあって、
上達するにはこのステップは踏まないといけないのです。
素人が指導を任されたら、この段階など考えもしないでいきなりバットを握ると思います(当たり前のように千本ノックを浴びせるが、選手は上達しない)。
手で転がすとことから始めるなんて思いもよらない。


ここから勉強の話になりますが、
苦手科目に四苦八苦している人や、全体的に成績が芳しくない人は、
野球の守備練習でいえば手で転がしたボールを捕る練習をせずに、ノックばかり受けて上手くなろうとしている人だと思います。
「型」ができていないから、手足の運びがバラバラで、ボールが取れなかったり、はじいてしまったりと、「エラー」が多発するのです(これは野球の話ですが)。
勉強で起こるエラーは、試験中に起こる「ミス」ですね。
やろうとしていることに技術が追いつかないからミスは起こるのです。
数学でいえば基礎にあたる算数の習熟度が低いから、頻繁にミスが起こる。
自動化できるまで反復練習しましたか?していないはずです。
いや、しましたよ。
それは自分でそう思っているだけで、実は不十分なのです。

ノックばかり受けて上手くならないのなら、手で転がす段階まで戻った方がいいと思います。
苦手科目の指導はそこから始めます。

小学生の生徒さんたちは数年後に中学校で勉強することの基礎を作っている真っ最中ですが、
しっかり反復練習しておかないと想像以上に苦労することになります。
今月は月末なので「暗唱ウイーク」ですね。
毎回やっている音読と、月末の暗唱。
いろいろな能力を育てる大事なトレーニングです。
これが生かされるのは国語だけじゃないですからね。
計算も算数・数学のためだけじゃないですからね。
読み書き計算を中心とした基礎基本の反復練習は、すべての分野の学習の土台になります。
続けると発達していきますからね。
地道にがんばりましょう。
小学生

2021年10月25日(月) 11月にすべきこと、12月にすべきこと

夏休みの時点で、この子は2学期苦労するだろうなと予想していた子が中間テストの成績表を持ってきてくれました。

10位以上上がってました。

成績上がってるんだからもちろんうれしいのはうれしいのですが、
逆に不安になりました。

普段指導していて、テストの点数や順位のわりに基礎が脆いなと感じていました。だから勉強が難しくなる2学期は壁にぶち当たるのではないかと予想していたのです。
直前の一週間の勉強(うちでもテスト対策演習をやりますが)、つまりテスト勉強が上手くいったのだと思います。大変すばらしいことだと思います。

ただし、テストの結果は、直前のテスト勉強だけが成績に反映されるわけではありません。
要は土台、基礎です。基礎学力。これまでにどれくらい復習を行ってきて、どれくらいの強度の基礎ができているか。
これが大きいのです。
その生徒さんは最近入塾したので、去年までの勉強を私は見ていません。
そこそこ成績は良くても、基礎は脆いなと感じます。
脆くても成績が上がったのは、今のところはなんとかなっている、ということだと思います(もちろん、直前のテスト勉強をしっかりやったということもあります)。でもそのうちなんとかならなくなります。
もっと基礎を固める必要がある。なのに成績が上がったら、現状のままでいいんじゃないかと思うでしょう。
不安に感じたのはそこです。

一ヶ月後にはまた期末テストがあるので、11月にすべきことはそれに向けて予習、復習を進めていくことです11月にすべきこと。
問題はその後、12月から冬休みの過ごし方です。基礎固めをするならここです。
今のままなら来年は確実に苦戦すると思います。だから復習は重要です。
現状の成績に満足せず、冷静に分析をして、手を打っていきたいと思います。
中学生

2021年10月16日(土) 勉強の基礎は「読み書き計算」

勉強の基礎は「読み書き計算」だと、昔からよく言われます。
とにかく、「読み書き計算」をしっかりやれと、昔の人は言ったはずです。
社会に出て恥ずかしくないようにということもあるでしょうが、それだけではありません。

私もよく言っています。
小学生の最優先課題はこれです。
英会話やプログラミングではありません(←これをやるなという意味ではありません)。やってもいいのですが、優先順位からいえば「読み書き計算」が最優先です。

そして「漢字や文章の読み書きができて、計算ができる」という、文字通りの意味だけにとどまりません。
国語や算数のテストで満点が取れたらそれで十分ということではないのです。
「読み書き」には、国語で習う言葉だけでなく、白地図に国、県、平野、山地・山脈、海、河川、の名前がスラスラ書ける、英語のアルファベットやヘボン式ローマ字が書ける(英会話は後からでもいいけど、文字は必ず書けるようにしておく)といった、小学校から中学校にかけて勉強していく上で最低限必要なものがすべて含まれています。

そしてこの基礎学力は、言い換えれば、学年が上がって学習内容が難しくなってからの理解力(吸収力)でもあります。

授業を聞いたり、テストの問題文を読んだりしたときに、
すぐに理解できるか、何度も説明してもらってやっと理解できるか。

習ったことが、
すぐにできるようになるか、理解はできるけどなかなかできるようにならないか。

これらは基礎学力で決まります。
基礎学力が高ければすぐに理解できて、できるようになるまでに時間がかかりませんから、次から次にたくさん吸収できます。
基礎学力が低いと理解できるまでに時間がかかって、できるようになるまでにさらに時間がかかりますから、たくさんのことを吸収したくても時間が無くなってしまいます。

小学生の時期の勉強(=読み書き計算を核とした基礎基本の訓練)は、
理解するために、できるようにするために必要な知識と技能を身につける訓練
であると言えます。
説明するにも、それを見聞きして理解するにも、知識が必要になります。
説明を受けても、意味が分からない言葉が入っていて、それがイメージできなければ、理解はできません。
できるようにするための道具として、計算力も必要です。

もう一つ、基礎資本の訓練は、「受け入れ態勢(姿勢、意識)」を構築することでもあります。
これは繰り返し行って、手間暇かけて作り上げるものです。
繰り返しているうちに技能が発達し、意識が変わってくるのです。

基礎学力に問題があるのなら、それを構築しなおす必要があります。
地道にやっていかなければならないので、かなり時間がかかります。
後になればなるほど、やり直そうと思っても時間が無くなっていきます。
高校受験を一つの期限とするなら、新中3だとあと1年しかありません。正直言って時間がないですね(時間がないなら優先順位の高いものを選ぶしかありません)。

時間があるうちに、訓練の機会を逃さないことが重要です。
小学生

2021年10月9日(土) 当たり前のことを当たり前に

今日はO中のテスト対策演習を行いました。
来週からはB3中がテスト週間に突入します。

で、ここまでの感想を少しだけ。

基礎ができている子は、進みが早い。
これまでに夏期講習や冬期講習で復習をみっちりやってきているので、解説を受けたり、辞書やテキストで調べなおす必要がほとんどない。だから進みが早い。
次から次にいろいろなことに取り組めます。
どんどん吸収する感じ。

基礎ができていない子は、その逆です。
覚えなおしに時間を割くことになるので、なかなか進まない。
今はテスト直前にすべきことに集中する時期ですので、それ以外のことは基礎固めの時期に回します。

テスト前だろうが後だろうが、常に心掛けるべきことは、
当たり前のことを当たり前にやること。
成績が上がらなくて困っている方はこれをまず家庭においても徹底すべきです。

当たり前のこととはどんなこと?

教科書に書いてあることだけでなく、生活面全般を点検してみて下さい(あえてここには書きません)。
当たり前のことなのにできていないことがたくさんあるはずです。

そういえば私がこの業界に来る前だからずいぶん昔の話になりますが、某居酒屋チェーン(←店の名前聞いたことない)の幹部の方の講演を聞く機会がありました。
↓そこの社長さんの口癖だそうです。

当たり前のことを当たり前に!

↑これをプリントしたTシャツをスタッフが着用しているのだとか。
当たり前のことを当たり前に。
すべての基本ですね。

まずは当たり前のことを当たり前にやる。続けると、意識が変わってくる。
その先に成長がある。
中学生

2021年10月4日(月) 勉強が難しくなる秋

教科にもよりますが、1学期よりも2学期の方が勉強内容は難しくなります(特に数学、算数)。
前回のブログに書いたとおり、学校行事も多いです。
ここを乗り切らないと来年大変なことになります。

数学に限定しますと、中学生の子でかなり苦労している子がいますね。
中3で関数に苦労している子は(今年入塾した子ですが)、習熟不足ですね。早い話が、1、2年生の時の復習が圧倒的に不足しています。

中2で苦労している子は習熟不足の子もいますが、主に他の理由ですね(11月の面談で詳しくお話しします)。
ここが辛抱のしどころで、苦労している今の段階、これは絶対に通らないといけません(中3の習熟不足の子はこの段階を経ていない)。じゃないと「できる」レベルには到達できません。
今は目の前の中間テストに向けて訓練しているところですが、来年のことを考えると(中3でもも関数、図形がありますから)テストまでの1、2週間だけでは足りないでしょう。
期末テスト後の冬休みや、学年が上がる直前の春休みに、しっかり復習する必要があります。
いつも言っている基礎基本スキルの自動化ってやつですね。復習に復習を重ねて基礎基本を盤石にするということですね。

今は大変だと思いますけど、前よりできるようになっていますので、時間をかけてじっくり行きましょう。
中学生

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