2018年5月16日(水) 君子務本、本立而道生

昨日から全中学校がテスト週間に入りました(早いところは明日がテスト初日ですね)。

範囲発表のもう少し前から「テストモード」に入っていますが、この時期の中学部の勉強は、「点を取る」ための勉強です。
連休前の予習の段階は、身につけるための勉強です。
予習の段階でもテストで点を取ることを意識した指導をしていますが、比重が違います。
テスト週間にはできるだけ高い点を取ることを目的として訓練を行っています。

予習の段階では、学習した内容を身につけることを目的としていますので、
問題を解いて答え合わせをしたときに○が付くように訓練します。

テストモードに入ったときに、意識を変えないといけません。
○が付くだけではダメなのです。

制限時間の中でできるだけたくさんの○が付くように訓練しないことには、高得点は期待できません。
どうしても時間が足りなくなる数学などは、スピードアップということも考えなければなりません。
ここが難しいところで、何も考えずにスピードだけを追求すると、ただの手抜きに終わって、×がたくさんつくことになります。
テストが返ってきた時に「点をいっぱい引かれた。」と、被害者のように語る人がいますが、
違います。あなたが自分の意志でマイナスの点を取りに行ったのです。
効率よく得点する、あるいは失点を防ぐための策を、テスト勉強の段階で講じておかないとそういうことになります。

先週から今週にかけて何人かの人に、授業中に解いた問題や、宿題のやり直しを指示しました。
ただ問題を解けばいい、宿題がやってあればいいではいけません。
計算問題を解いて、答えが合っていたとしても、手抜きならやり直しですよ。
普段の練習では○が付いても、×がつく危険を孕んだ状態での○なら、いずれ×が付くことになります(それがテストですね)。いつでも○が付くように、日頃から心がけて勉強しないといけません。

日頃から基礎基本が大事だと、当たり前のことを当たり前に言い続けていますが、
基礎基本というのは計算のやり方を知っているとか、英単語が書けるといった、簡単にできそうなことを指すのではありません。

基本問題=簡単、応用問題=難しい

というイメージがあるこかもしれませんが、ちょっと違うと思います。

基礎基本の中には、失点を防ぐための策を講じておくとか、途中の式をきっちり書いて計算するとか、地道で誰も見ていないところで行う作業まで含まれるはずです(これを維持するために継続して訓練していくことまで入るのかもしれません)。
スポーツの練習でいえば準備運動とかランニングみたいなものです。球技ならキャッチボールなんかもそうですね。
大相撲の世界で四股、テッポウ、すり足などの基本動作を誰よりも大切にしているのは横綱白鵬だと言われています。どんな世界でも、成績がいい人ほどこういう地道な努力を惜しみません。

よく、「基本問題はできるけど、応用問題になると手も足も出ない。」という人がいますが、応用問題も基礎基本の集合体である以上、まず間違いなく基礎基本ができていません。
自分ではできると思っているだけで、実は不十分なのです。地道な訓練やちょっとした努力が不足している可能性が高いと思います。


君子務本、本立而道生


『論語』より、「君子は本(もと)を務(つと)む、本立ちて道生ず。」

立派な人ほど基礎基本を大事にするということでしょうか。そして基礎基本がしっかりしていれば、自ずと道は開ける(基礎基本がなければどうにもならない)。


以上のことを心がけて指導しています。


ちょっとしたことであれば自分でも見つけることはできますし、行動に移すこともできます。
ちょっとした心がけが基礎基本の充実につながりますので、テスト勉強という絶好の機会にいろいろ試したらいいと思います。

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