2019年8月1日(木) 【全国学力テスト】最下位は気にしなくていいが…

昨日、全国学力テストの結果が公表されました。
詳細は新聞、テレビ、インターネットのニュースでご確認ください。

愛知県は、小6の国語でまた最下位だったそうですが、
最下位という順位について気にする必要はありません。

某府の府知事は今回の結果を受けて公約通りボーナスを返上するらしいですが、もらえばいいのにと思います(昨年はこんなことも言ってました)。
順位なんかどうでもいい話です。

全国的に深刻な低学力なら、その中で1位というだけでは喜べません。
全国的に高学力なら、僅差で最下位になったって問題ありません。

他と比べること自体意味がないと思うんです。
学力がきちんと身についているかが重要です。

ただ確実に言えることは、愛知県は「高学力の最下位」ではないということですね。
いろいろと問題があるはずです。
そこは気にしないといけない。
基礎学力が低いのは間違いないので、これは深刻に受け止めないといけません。


ではどんな点が問題で、何を改善しなければならないか?


新聞、ニュースの報道では、必ず有識者(たいていは大学教授)による講評がついていますが、
これを鵜呑みにするのは危険です。

中3の英語の平均が全国平均を上回ったら、
「ALT(外国語指導助手)を配置して手厚く指導した成果があったとみられる」
だし、

小6の国語の結果が悪かったら、
「グループ学習や学びあい学習が全国的に普及してきているのに、この地域ではまだ黒板を使った一斉授業が主流」
などと原因を分析してますけど、


私はむしろ、


英語の結果が良いのは、
「小さいころから英会話教室に通っている子が増えている」

国語の結果が悪いのは、
「そもそも漢字の定着率が悪い」


の方が大きいのではないかと思っています。
学校の授業内容や形式だけに原因を求めることはできません。
一宮市でいえば、昨年は数学の結果がよかったようですが、
これも「塾で数学の勉強に力を入れている子が多い」からかもしれませんし(多すぎるくらいに塾がある)、そうとも言い切れません。

小学生の国語でいえば、上記の有識者のコメントとは逆で、グループ学習や学びあいに力を入れている学校ほど読み書きがまともにできない子を大量生産しているのが実情です。
漢字の読み書きが不十分で語彙力が低いと、問題文がスラスラ読めません(漢字か書けない子が多すぎると先週書いたばかりですね)。高学年、中学生でも音読すらまともにできない子がかなりいます。

昨日たまたま見た某テレビ局のニュースでは、「英語の話す力、書く力が必要な問題の結果が悪かった」点について、
専門家が、「今の学校の授業では会話に重点が置かれていて、文法や単語といった基礎が身についていない。基礎がしっかりしていなければ、話すことも書くこともできない。」みたいなことを言ってました。


当たり前じゃないですかそんなこと!(前から言ってるじゃないですか)。


と、突っ込みを入れつつ、
結論が「話す力がないから、話し合いの授業を増やしましょう。」みたいな的外れな方向にいかずに、
「基礎基本に立ち返りましょう。」に落ち着いていて少し安心しました。

まず単語の読み書きがしっかりできるようにして、文法をしっかり頭の中に入れて反復訓練をするという基礎を固めてからでないと、話せるようにも書けるようにもなりません。

昔の文法重視の教育がいけないから英語が話せる人材が育たないというわけではないんですね(単に英語を使う経験が少なかったというだけだったりする)。



結局、何事も「基礎基本が大事だ」というところに行きつく。



全国学力テストには社会がありませんが、
アメリカやロシアの位置がわからない中学生、けっこういますよ。

今日の夏期講習で、地理の訓練中に中3の生徒(一部の中2にも)には、基本的な地理の知識(小学校レベル)を知っているだけで、
問題文に書いてあること以外の、目に見えない部分のことまで把握できる(つまりこれが「読む」ということだ!)と話しました。
基礎基本の知識が身についていなかったらできませんよね。


ゆとり教育の時代も、最近の「教育改革」も、
変えてはいけないものを変えてしまって、削ってはいけないものを削ってしまった印象があります。
変えるべきものと、変えてはいけないもの。
指導する側はその辺をしっかり見極める必要があります。
これまで以上に基礎基本の徹底に努めていく所存です。

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