小学生
2026年10月9日(金) スマホ中毒になると…
以前から、
スクリーンタイム
(パソコンやタブレット端末、スマートフォンなどの、デジタル画面を視聴する時間)
が脳に与える影響について、このブログや年2回の面談でお話ししています。
パソコンやスマホは日常生活になくてはならないものになりましたし、タブレット端末を使った授業は公立の小中学校にも普及しました。
ちなみにシリウスでは授業でタブレット端末などの「画面」を使うことはありません。
その理由は明白です。
脳を鍛えるには紙と鉛筆を使う(手を動かして脳を働かせる)のがベストだからです。
それに以下のような心身に与える影響も見過ごせません。
画面から発せられる光(ブルーライト)や音量に長時間さらされることによる脳の疲労が、
認知機能を支える前頭葉や、記憶に関わる海馬などの発達に悪影響を及ぼすこと(=学力低下)、
スマホ使用歴が長く、画面視聴の時間が長い(スマホ中毒、あるいは依存症)子ほど脳が成長していないことが、
国内外の有識者から指摘されています。
脳が成長しないと、学年が上がるにつれて学習内容が高度になりますので、確実について行けなくなります。
スマホの長時間使用が原因で夜眠れなくなって生活のリズムが乱れる等、健康面に多大な影響を及ぼすことも考えられます。
生活のリズムは一度乱れるとなかなか元に戻せません。
日頃からスクリーンタイムを徹底的に管理することが求められます。
2026年8月11日(火) 能力が育つのは「授業」ではなく「訓練」
前回のブログで、
鍛えられていない子が多い
と書きました。
中学の勉強で、
授業が理解できないとか、
理解はできるけどテストで点が取れないというのは、
小学校時代の訓練不足によるところが多いと思います。
テストで点が取れないのは、直前のテスト勉強をサボっただけかもしれませんが、
本当にそうなら、それだけを改善すれば成績は上がります。
原因が直前のテスト勉強だけでないならば、
それはこれまでに学習した内容の基礎基本が身についていない場合がほとんどです。
この場合、「これまでに学習した内容」をやり直す、つまり過去の学年にさかのぼって復習し直せば学力は向上するのですが、
問題は、1年前までさかのぼればいいのか、2年前までか、3年前までか…
ということになります。
ここ数年、中学生を見ていて、
本当に小学校時代の訓練不足が深刻だと感じます。
多少成績のいい子でも、「これが身についていないのか!」と驚くことがしばしばです。
成績中位層でも、毎日学校に通っていれば自然と身についているだろうとほとんどの親御さんが思っているような、ごく当たり前のことが身についていません(心配な方はチェックしてみた方がいいかもしれません)。
以前ある方との会話で、途中から勉強の話になりました。その方曰く、
「たいていの教科はジャンル分けされてるから特定のジャンルがダメでも他で挽回できるけど、英語だけは一度脱落したらもうダメですね。」と言われました。
英語については、その通りです。
新しい文法を習うにしても、これまで学習してきたことがすべて必要になるので、それが一部でも頭の中に入っていなければ、新しく習うものができるようにはなりません。
ただし、他の教科について、
例えば数学で、図形が苦手でも方程式は解けるとか、
社会で、鎌倉時代に詳しくなくても安土桃山時代のテストでは満点が取れる
という点については、半分は正しくて、半分は違うと思います。
その理由については、図形だろうが方程式だろうが鎌倉時代だろうが安土桃山時代だろうが、
どんな分野にも共通する必須の知識やスキルがあって、それが身についていなければどれも高得点は取れないということです。
どんな分野にも必須の知識やスキルが身についている、これこそが基礎学力で、これを鍛えるのが小学生年代の勉強のはずです。
小学生の年代ですべき勉強は、一言でいえば「読み書き計算」を核とした基礎の能力を最大限に高めることです。
これには「説明授業」だけはなく、それなりの訓練が必要です。
漢字や英単語だけでなく、社会で覚えなければならない地名等も含めて、言葉の読み書きがスラスラできる。
計算も、「正確に」ではなく「早く正確に」できる。
これらは特定の教科に必要なものを身につけるためだけに行うものではないのです。
繰り返し繰り返し行うことによって、すべての学習において必要な、いろいろな能力が発達してくるのです。
例えば計算ですが、
7+9=16が答えられるだけでは不十分です。
高学年でも未だに指を使って計算している子もいると思いますが、時間がかかって正解できても、それだけではダメです。
瞬時に答えられないといけません(いつも言っている基礎基本スキルの自動化)。
計算が早くできるか、遅いのか、しょっちゅう間違えるのかというのは、
その人の情報処理能力を表します。
社会や理科のテストでも、長い問題文を読んで、グラフや表から情報を読み取って…
というように、短時間での情報処理が求められます。
漢字や熟語が弱いと、授業の説明で「リュウキ」とか「チンコウ」などという言葉が出てきても正確にイメージできないかもしれません。
基礎学力には、読み書きは国語とか、計算は算数・数学とか、地名は社会とかいった、教科の垣根はありません。
どの分野にもすべて必要です。
とにかく小学校に通っているうちは繰り返し繰り返し訓練して、覚えさせる!
訓練しているうちに、中学進学後だけでなく、学校を卒業して社会に出てからも必要となる様々な能力が発達してくる。
その一つが集中力です。
「集中しろ!」と言うだけで身につくものではありません。
思考力とか判断力、あるいは主体性みたいな、若い人たちが上の世代から求められる能力もそうです。
これらも基礎基本の訓練を続けることで発達してくるものです。
覚えるべきものが覚えられていない(知識や経験が不足)のに、「考えろ」と言ったところで思考力なんか育つはずがありません。
これらの能力は「説明授業」では身につきません。
どれだけ詳しい説明を受けても、計算は早くはなりません。
「思考力、表現力、判断力」をつけるのが重要だと盛んに言われ始めた10年ほど前から、
小学校が「覚える」ということに力を入れなくなりました。
鍛えることをやめました。
見た目だけ立派な授業が主流になりました。
小学生のうちにしっかり訓練しておかないと、能力を高める機会を逃してしまいます。
今やってる夏期講習で、中学生はどの学年も過去の学年にさかのぼった復習をしていますが、
数学が苦手な中3生がさかのぼってやり直さなければならないのは、中1・中2の数学だけではないのです。
それだけで済めばいいのですが、算数も必要かもしれません。そして基礎学力が低いのであれば、基礎学力に教科の垣根はないので、小学校の漢字の読み書きとか、国名や都道府県などの地名を覚えるところからやり直すことも必要な人が多いです。
必要な能力が育っていなければ、テストの問題に挑んでも能力が追い付かないので、問題文を読んでから回答するまでのどこかの工程でエラーが起こります(エラーは自動化できていないものを高速で行おうとしたときに無理が生じて起こる)。
いくら夏休みが長いからといって、中学生が小学校まで遡ってやり直して、繰り返す時間まで含めると…(以下略)。
小学生のうちに訓練しておかないと大損します。小学生のうちはとにかく基礎基本が自動化できるまで反復訓練をこれでもかってくらい繰り返すことが重要です!
これからも訓練形式の授業に徹したいと思います。
2026年8月9日(日) 夏期講習前半戦終了
長い夏休みも半分が終わってしまいました。
前半を振り返って、感じたことを書いてみたいと思います。
夏のテーマは、「もう一度、一からやり直そう。」です。
身についていないものがあれば、戻るべきところまで戻って覚え直そう。
どうせなら一からやり直そう。
ということですけれども、
やり直さないといけないものが多いですね。
とにかく、最近入塾した子たちは、
「鍛えられていないな。」
と感じることが圧倒的に多いです。
肝心の基礎基本の能力を鍛えるトレーニングをした形跡がない。
できない状態のまま今まで数年間「放置」されてきたのです。
以前は別の塾に通っていたという子もいますが、
基礎ができていない(算数・数学でいえば計算ができない)のに指導者が手を付けた形跡が全くない。
集団指導だと一人ひとり異なる弱点の克服には手が回らない。
個別指導だと対処できそうだけど、
個別指導塾の多くは楽しく通ってもらいたいから負荷がかかるような訓練を課すことはしない。
説明ばかりして「手厚く面倒見ていますよ」という保護者様へのアピールばかりしているから結局基礎のスキルが向上しない。
シリウスの授業は「訓練」なので、負荷のかかる訓練を課して、鍛える!
徹底反復する!
この夏期講習でも、テーマを明確にして反復練習したら、できるようになってますよね(ただしできるようになったばかりだから、継続が必要)。
それと、勉強に対する姿勢。早い話が「悪い勉強習慣」。
保護者様からのクレームを避けるために「叱る」ことを避け、放置する学校や塾も多いようですが、
放置したらアカンでしょ。
中1くらいまではまだまだ精神的に甘いので、平気で手抜きをする子も多いですよね(見過ごすわけにはいきません)。きっちりやるという意識、「良い習慣」を身につけさせたい。
この1学期に成績が急に伸びた中学生の子たちも、以前はひどかったです。
成績表を見ると急に変わったように見えるかもしれませんが、基礎を鍛えるトレーニングをしてきたので、少しずつ精神面が変わってきていました。
何事もきっちりやるようになったからテストの点も生活面の評価も良くなって、その結果通知表の評価も上がったのです。そして今回の夏期講習では、できるようになっているから進むのが早くなっています。
悪い習慣というのはすぐには直せません。
地道に継続して行くしかありません。
できれば小学生のうちに始めた方がいいと思います。
夏期講習前半戦の感想はこんなところです。
後半も地道に訓練していきます。
2026年5月1日(金) 当たり前のことを徹底する
4月が終わりました。
今年入塾した子たちを観察して感じたことを書いてみます。
みんな、基礎基本ができていません。
成績が悪くて入塾した子もいれば、
そこそこ成績が良くて、中学に進学するから、受験生になるからとか、
といった動機で入塾した子もいます。
成績が良くても、基礎基本ができているとは言えません。
基礎基本というと、「勉強の基礎は読み書き計算」と日頃から言っていますが、
今日の話題はそれ以前のことです。
勉強に対する姿勢ですね。
これは小学校低学年で作っておかなければならないものです。
一言でいうと、
当たり前のことを当たり前にやる。
これを徹底することが土台となります。
例えば中学生の数学で、
負の数を掛け算するときに、
3×(-5)と書くべきところを、
3×-5
と平気で書く子がいますが、そんなことをする子にはやり直しをさせます。
この場合、-5に()をつけるのは当たり前の話です。
( )をつけるのが決まりだからという話ではありません。
これをサボることによってミスにつながることもあるし、
「これくらいいいだろう」という意識がいけません。
この時点で正確にやろうという意識がありません。
数学だけの問題ではなく、あらゆる「当たり前」の基準が低いのです。
小学1年生からずっとこの意識レベルのまま進級しているのです。
取り組んだものは最後まできっちりやるという姿勢を作らなければなりません。
あと、丁寧な字を書くとか、字を書くときは聞き手だけでなくもう片方の手をノートに添えて固定するとか、机の上は整理整頓するとか。
この辺の注意もよくしています(もちろん全く注意する必要がない子もいます)。
基礎基本、当たり前のことを徹底というのは日頃の習慣を(日常生活も)含みます。
勉強ができる人たちは当たり前にやっています。
できる人は、「当たり前」のレベルが高く、
できない人は、「当たり前」のレベルが低いのです。
最近入塾してきた子たちを1ヶ月観察しましたが、
成績の悪い子、
だけでなく、
そこそこ成績の良い子でも、
まずこういった「当たり前のこと」ができていない子が多いのです(小学校でそういう指導が徹底されていないということなのでしょうが)。
成績アップ、学力向上というと、教えてもらった知識や方法が蓄積していくイメージが強いと思いますが、
当たり前のことが当たり前にできていないようでは蓄積していきません。
指導を受けたことを確実にものにしようという意識ではないからです。
最初に直すべきものは直す。
物事に取り組む姿勢を作る。
少しずつ意識を変えていきます。
2026年3月2日(月) 三年先の稽古
まず算数、国語を中心とした基礎のスキル(=読み書き計算のスキル)が、
学年が上がっても通用するレベルかどうかを確認します。
テストの点数を見て、できる、できないを判断するのではありません。
これは点数からはわからないものです。
自分の目で一人ひとりを観察して判断しています。
成績が良くても、
基礎ができていないと判断した場合は、
低学年まで戻って不足しているものを補うトレーニングを集中的に行います。
普段のテストである程度点が取れていたとしても、
それだけでは十分ではありません。
今は通用しているように見えても、
「できる」のレベルを最大限に上げ、基礎基本のスキルを高めておかないと、
いずれ躓くことになります。
高学年に進級してから、あるいは中学進学後に勉強に躓くのは、
ほとんどの場合、低学年からの基礎基本の習熟不足(積み残し)が原因です。
成績が悪くなくても、
多くの子に何らかの「積み残し」があって、
放置されたままになっています。
しかも、自分は大丈夫!
と思っている人が多いのです。
大丈夫じゃないのに。
現在の中学生で、小学生の頃に入塾した子たちは(毎回テストで高得点が取れている子も含めて)、
全員低学年まで戻って集中特訓することから始めました。
今さえよければいいというのではなく、
常に3年先を見据えてトレーニングしています。
